idea factory from newspaper 2003 8 23
アメリカ景気(the U.S. economy)
確かに、アメリカ景気は回復してきました。
しかし、アメリカ景気には、弱点があります。
それは、長期金利です。
これが制御できなければ、アメリカは終わる。
砂の上に築いた家に終わる。
もちろん、すべてが終わるわけではありません。
国破れて山河あり。
アメリカの優秀な企業は、国とは別に、繁栄し、残ります。
中東情勢(Middle East situation)
相変わらず、混乱が続く中東情勢。
誰もが、アラブ社会、イスラム社会を読み違えているのです。
イラク戦争が、パンドラの箱を開けたことにならないように祈りますが、
しかし、イラクはパンドラの箱だったと思います。
日本で言えば、浦島太郎が持っていた玉手箱でしょうか。
喜捨(ザカート)。
「富める者は、常に貧しい者を助けよ。」
これは、イスラム教で、大事な教えです。
にもかかわらず、イスラム社会で、成功した人、指導者は、
この教えを忘れている。
今後、喜捨を中心とした集団がでてくれば、
これは、一定の勢力になるどころか、
場合によっては、大きな勢力になるのです。
西側諸国は、兵器を持ってイスラム社会に攻め込んだが、
喜捨(ザカート)を持って攻め込んだ方が効果的だった。
「日本町」
今は昔、朱印状を与えられた商人は、東南アジア方面に渡航し、
貿易がさかんになるにつれて、海外に移住する日本人が増え、
海外各地に日本町がつくられた。
のちに軍事力を背景とした欧米の進出とは対称的に、
当時の日本の商人は、日本町をつくり、平和的に貿易をした。
同じことの繰り返し。
歴史を学ぶ者少なく、過去と同じ道を行く者多し。
狭き門を行く者少なく、広き門を行く者多し。
かつて、「狭き門から入りなさい」と教えられなかったでしょうか。
The Narrow Gate
「狭き門から入りなさい。滅びに至る門は広く、その道は楽に思え、
その道を行く者は多い。
しかし、永遠の生命を得る門は狭く、またその道は険しく思える。
それを見いだす者は少ない。」
イスラム諸国では、イスラムの教えが失われ、
キリスト教国では、キリストの教えが失われている。
やがて、この反作用はでてくるでしょう。